注) RaspbianはRaspberry Pi OSとして引継がれています。OSイメージのSDカードへ書込は以下の Imager
により行います。
Imagerのインストール
$ sudo apt install rpi-imager
まず初めに、Advanced MenuからSSH設定(特にRaspberry Pi OS Liteを使用する場合には必須の作業です)とワイヤレス(使用する場合)設定を行い、それからOSとストレージの選定を行います。
Setting up a Headless Raspberry Pi
ImagerのAdvanced-Settings
現地点でのRaspbianではセキュリティー上の問題多発を理由にデフォルトでsshが無効となっています。
sshは以下リリースノートで示された手順で有効にできます。
http://downloads.raspberrypi.org/raspbian/release_notes.txt
2016-11-25:
- SSH disabled by default; can be enabled by creating a file with name “ssh” in boot partition
<主な条件>
- SDカードへの書き込み環境:Ubuntu16.04
- インストールするOS:Raspbian-Jessie-Lite(2017-01-11)
- 起動マシン:Raspberry Pi2
1.SDカードへのインストール
まずSDカードをGPartedでFAT32形式でフォーマットします(フォルダ名は任意)。標準のディスクユーティリティよりもGPartedによるフォーマットを推奨します。
インストール手順に従いSDカードにインストールします。SDカードのマウント先名称をきちんと確認します(GPartedを起動するとmmcblk0というマウント名が表示されます)。
インストールはSDカードを アンマウントした状態 で行います。
インストールが終了したら一度SDカードを取り外してUbuntuPCに再セットします。
2.bootディレクトリへのアクセスとファイルの作成
bootディレクトリがマウントされるのでbootディレクトリ内の任意のテキストファイルをsshとしてコピーします。重要なのはsshという名称のファイルであって内容は何でも構いません(空ファイルでもOK)。
このファイルは初回起動時sshを有効後自動削除されます。
cd /media/your_user_name/boot
sudo cp config.txt ssh
3.ワイヤレス設定
ワイヤレスで接続する場合は以下設定ファイルを編集します。
SDカードを再セットするとboot以外にシステムディレクトリがマウントされます。このマウントされたディレクトリにアクセスします。システムディレクトリ名を確認します。
ls /media/your_user_name
boot 0xxxxxxxxxxx......
0xxxxxxxxxxx…がシステムディレクトリです。
cd /media/your_user_name/0xxxxxxxxxxx…
Wifiアクセスポイント設定を編集します。アクセスポイント名とパスフレーズなどをnetworkの項目に追加して下さい。
sudo pico etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
network={
ssid="your_access_point"
psk="access_point_password"
proto=RSN
key_mgmt=WPA-PSK
pairwise=CCMP TKIP
group=CCMP TKIP
}
network項目の内容についてはルータの設定により異なりますので各々確認して下さい。
https://wiki.archlinuxjp.org/index.php/WPA_supplicant
4.SDカードのRaspberry Piへのセット・起動
SDカードをRaspberry Piにセットして起動します。デフォルトのホストネームがraspberrypiなので念の為同一ネットワーク内のPCターミナルから
ping raspberrypi
でIPアドレスの確認とネットワークが確立されているか確認します。
ssh接続を試みます。
ssh pi@xx.xx.xx.xx
または、
ssh pi@raspberrypi
標準のパスワードraspberryを入力します。
ssh接続が確立されたら次のコマンドでパスワードを変更します。
passwd
5.wpa_passphraseによるパスワード暗号化
上記3のネットワーク設定の項目では生のパスワードを入力しました。これを暗号化します。
wpa_passphrase your_access_point access_point_password
psk=xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx に書換えて下さい。